2月 132015
 

「流星ひとつ」は、著者「沢木耕太郎」が、当時28歳だった「藤圭子」へのインタビューをまとめた作品だ。

ただ、わけあって陽の目をみることなく埋没していた作品が、

不幸なことだが、自殺という結末を迎えたことで、出版されることとなった。

28歳は、藤圭子が演歌歌手として、人気絶頂期から離婚し、手術、歌手生活からの引退という頃だ。

現在ほど、スターの私生活がオープンでなかった時代に、ここまで赤裸々なインタビューに応じたことは、

沢木耕太郎と藤圭子の間に流れる強い信頼感がもたらしたものだろう・・・。

後に、歌姫「宇多田ヒカル」の母親となることを併せて読む進むと非常に興味深い。

10代での結婚から、スピード離婚、休養と進む宇多田ヒカルは、まるで母の人生の生き写しだ。

自殺後、娘の口から語られた「精神不安定な状況」と、本著にある、藤圭子が幼少期に父親から受けていた暴力。

人気絶頂期にあり、手にした多額のお金と、そのお金にまつわるトラブル。

波乱万丈の人生を生きながら、他人の人生を語っているかのような達観した生き方は、

歌うためだけに生を得ていたかのようだ・・・。

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 Posted by at 3:59 PM

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