11月 182014
敬愛してやまない消しゴム版画家「ナンシー関」さんが亡くなって13年がたった。
先日、パルコミュージアムでその回顧展「顔面遊園地 ~ナンシー関 消しゴムの鬼~」なる展覧会に出かけた。
1980年代~2000年代までの20年を消しゴムを掘り、文章を書くことだけで、世を斬り裂いた鬼才だ。
とくに、そのテレビ評論は卓越したセンスと鋭い視覚は、だれも真似することができない芸当だ。
世の中の誰もが、薄々感じていることで、しかし、誰も口にすることがはばかれた大物芸能人に対して、
何の躊躇もなく、一刀両断で切り込む姿勢に、どれだけスカッとさせられたか・・・。
テレビが、「メディアの王様」として君臨していた時代の申し子だったかもしれない。
もし、今の時代を生きていたら、人気のAKB48やEXEILE、秋元康、百田尚樹に対して、
どんな毒舌が聴けたのだろう・・・。