2月 212014
あくまでも、日本人にとっての話だが、今回のオリンピックは「浅田真央」のためのオリンピックだった。
もし、メダルが1個も取れなくても、浅田真央がキムヨナを破り、金メダルを取っていたら大満足のオリンピックとなったはずだ。
これまで、長野五輪に次ぐ8個のメダルを獲得、羽生選手の金メダルや41歳葛西選手の2個のメダル獲得など、
話題に事欠かないオリンピックではあるのだが、それでも・・・なのだ。
14歳で全日本選手権に優勝してから、このソチ五輪までの10年間のドラマを、知らない人はいない。
天才スケーターの誕生日が、もう84日早ければ出場できたはずのトリノ五輪。
バンクーバーでのライバル「キムヨナ」との死闘に、突然の最愛の母の死・・・。
最後の最後まで女子選手では誰も飛ぶことができない「トリプルアクセル」にこだわり続け、そのジャンプの精度とともに成績は浮き沈みを味わった。
ソチ五輪での引退を表明し、これが最後の浅田真央の演技は、彼女が見せてくれた10年のスケート人生の集大成の舞台となるはずだった・・・。
この先、どんなスケーターが登場しても、きっと「浅田真央」を超えるスケーターには巡り合わないだろう。
時計を過去に戻せるのならば、スケートが楽しくて楽しくてしょうがなかった14歳の「浅田真央」をオリンピックの舞台で観たかった・・・。