テレビ朝日の60周年記念ドラマに、山崎豊子さんの名作「白い巨塔」と聞いて
不安しか感じられなかった。
それほど、10数年前にドラマ化されたフジテレビ版「白い巨塔」が素晴らしかったからだ。
唐沢寿明演じる「財前五郎」と、江口洋介演じる「里見」の堂々としたぶつかり合いは、
ドラマ史に残る名演だった。
そこで、テレ朝。岡田准一と松山ケンイチ。
これは、これで味わい深い。特筆すべきは、「岡田准一」の狂気の演技。
20数話の話を、わずか5話で終結させる技量のある脚本と重厚な演出。
ところどころのストーリーの変化も楽しめた。前回とのそれぞれの役者の違いも楽しめた。
出色だったのは、「飯豊まりえ」。前回の矢田亜希子よりも芯の強さがよく表れている。