日本人にとって、「浅田真央」の存在は、唯一無二である。
それは、天才フィギュアスケート選手という枠では納まらない。
女性アスリートの枠でさえ、はみ出してしまう。
「吉田沙保里」「澤穂希」という国民栄誉賞アスリートと比べても、
その存在感は異質であり、孤高である。
五輪では、一度も金メダルに届かなかった悲運の天才は、
日本人の心の中に、ずっと住み続けている。
26歳という年齢も意味をなさぬほど、そのストイックさと過酷なまでの運命に翻弄される姿は、
彼女の存在感を、一層際立たせる。
14歳の衝撃的デビューの完璧な演技から、流れた12年の月日を思うとき、
これからの人生を、騒がれることなく、静かに、ひっそりと、そして幸せにと
願うほかない!