5月 252016
 

「世界のニナガワ」と評される、演出家「蜷川幸雄」さんが亡くなった。

80歳の今も、現役の第一線の演出家だったことは、稀有な例だと言える。

蜷川さんに鍛えられ、一流の役者となった「藤原竜也」「小栗旬」「宮沢りえ」など、枚挙に暇がない。

シニア世代の素人に芝居をやらせたり、ロンドンなど海外公演を打って出たり、

生涯を舞台の一演出家として、全うした、見事な生き様であったと言えよう。

また、自作の公演よりも、シャイクスピアなどの古典や、唐十郎作品などのアングラを

現在に蘇らせた功績も大きい。

惜しむらくは、蜷川演出の後を継ぐ後継者を生み出せなかったことか・・・。

2年後まで決まっていた公演が、蜷川さんの死によって中止となってしまったことは、

偉大な演出家を失ったことと同様、日本の演劇界にとって、大きな損出と言えるだろう・・・。