「Mother」「それでも生きてゆく」「最高の離婚」「Woman」と立て続けに話題作を放ち、
社会派ともいえる濃い内容だったのに、やはり、才能は枯渇するのか・・・。
残念な作品となってしまった「問題のあるレストラン」。
失敗の大きな要因は、「それはないだろう?」と思わせる無理な設定にある。
真木よう子扮する「田中」も、二階堂ふみ扮する東大卒の女子社員も、
レストランで働く女性たちがひとつ屋根に暮らすことも、
ひきこもりだったシェフも、ゲイのパティシエも、
あまりに現実感のない設定に、最後もついてゆくのも大変だったくらいだ。
意外なほど、脚本家の旬の時間は短い。
「ふぞろいの林檎たち」の山田太一にしても、「北の国から」の倉本聡にしても、代表作後は、萎れてしまう。
「坂元裕二」も、同じ轍を踏むのか・・・。ますます、観たいドラマがなくなったしまう・・・。