昨日は、3回目の父の命日。亡くなってから、よく父のことを考える。
82年の人生を、父は果たして楽しんだのか・・・そして、幸せだったのか・・・。
世間一般の楽しみといえる、趣味といえるものはなにひとつ持たない人だった。
若い頃は、野球がうまかったし、たしかに小学校のソフトボール大会では活躍していたような記憶はあるが、
それでも、少年野球のコーチなどはしたこともないし、かといって、野球観戦に興じた訳でもない。
釣りや将棋、ギャンブル、旅行、ゴルフなどには、目もくれていない。休日は、ただぼんやりテレビを観ていた。
仕事は、休まず真面目だった。そういえば、風邪など病気で寝ていた記憶もないから、元気だったのだろう・・・。
金魚を飼っていて、まめに水を換えるのを手伝ったりもしたが、それが趣味という感じもしない。
唯一、父が楽しそうにしていたな~と思えるのは、
私の中学校のバスケット部の保護者仲間で、試合の応援に来ては、帰り大人だけで宴会をしていたときか。
他のチームから、奇異な目で見られるくらいの大応援だったし、合宿地の紀南の田辺まで付いてきたくらいだ。
今思えば、私の高校合格のほんの2年間くらいが、父の人生で頂点かと思うくらい、舞い上がって楽しんでいた・・・。
その後の30数年は、自分の中の小さな殻に閉じこもってしまった印象だった。
ゆっくり、親父の人生の話聞きたかったが、それは叶わぬ夢だ・・・。