10月 302013
 

民放とは、回数も手法も一線を画すNHKの連続ドラマ。

朝の連続小説も、大河ドラマ、土曜の経済ドラマも民放ではきっと成立しない。

とくに火曜日の10時枠は、とても興味深い。

昨日で終了した「ガラスの家」も、今や昼ドラでも成立しないようなドロドロの人間劇を、まったく正反対の印象も強い、井川遥と斉藤工の主演で描いていた。

「ラストバージン」の鈴木京香、「はつ恋」の木村佳乃、「激流」の田中麗奈、そして今回の井川遥と、民放では脇役に回るキャスティングのはずだが、不思議なくらい素敵な演技をする。

今回の井川遥も、世のオジサン達をメロメロにする要素がふんだんにちりばめらていた。

視聴率を気にしなくていいからなのか、無理がない演出なのである。

はじめにキャストありきではなく、上がったきた脚本に忠実にキャスティングされているからだろう・・・。

「ガラスの家」の最終回視聴率は10.5%だったらしいが、民放の連ドラでも、ひとケタ視聴率が多い昨今では、大健闘だという気がする・・・。

delay=30

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10月 252013
 

昨日のブログで、「フジテレビの苦境は続く」と書いたが、予想外の形での的中となった。

人気番組「ほこ×たて」でのやらせが発覚し、番組の休止という事態に。

「ほこ×たて」自体は、報道番組でもドキュメンタリーでもバラエティ番組なので、それは演出のひとつの形ですよという言い逃れだって可能だった。

問題は、その内容が出演者のブログでも公表という演出の部分でいうと最悪なネタ明しによるものだったということだ。

もし、この演出により、番組が盛り上がり視聴率が上がれば、ディレクターが一番の功労者であったはずなのに、どうして競技者の説得を怠ってしまったのか・・・?

「ほこ×たて」騒動は、ネットから全国紙へと広がり、さて報道機関たる「フジテレビ」がどう報道するのかを興味深く観ていると、朝の「めざまし」「とくダネ!」については、まったくの沈黙を貫く結果だった。

おまけに「とくダネ!」では、阪急ホテルの食品偽装の問題を時間を割いて丹念に取材していたにもかかわらず、身内の問題については検証さえしないでは済まされない。

阪急ホテルでさえも、問題が発覚して以来、罵倒されるのを覚悟で社長の記者発表まで設定したのだから・・・。

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10月 242013
 

32年続いた、大長寿番組「笑っていいとも」は、いよいよ来年3月終了がタモリさんの口から発表された。

バラエティ番組としての寿命は、実は5年前には尽きていた。

最近のいいともでたまに観るタモリさんは、いつもお疲れの様子で、自分自身で楽しめなくなってしまったのでは。

本来なら、ギネスブックに登録された段階で、いつ最終回でもよかったのに・・・。

ここまで引っ張った原因はどこにあったのかはわからないが、視聴率の低下のせいにされてしまうのはかわいそうだ。

予定調和でなかった頃の「テレホンショッキング」は本当に面白かった。

45分しゃべり続けた故有吉佐和子さんは、伝説となった。

つぎに手をつけるべきは、こちらも、もうとっくに寿命を迎えている感の強い「とんねるずのみなさんのおかげでした」。

フジテレビの苦難は続く・・・。

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10月 222013
 

サッカーU17日本代表の快進撃が続いている。

初戦は、ヨーロッパチャンピオンのロシアに対し1-0で快勝。得点は1-0だったが、ボール保持率は圧倒的で得点差以上の実力差だった。

第2戦もベネズエラをまったく寄せ付けず3-1で決勝ラウンド進出決定。第1戦から8人もメンバーを入れ替えた上での圧勝は、すでに決勝トーナメントを見据えた末の英断ともいえる。

A代表と比べての戦いぶりは、まずシュートへの意識が高い。どこからでも、シュートのタイミングがあれば、打ちにいく積極性か・・・。

後ろでの繋ぎも安定していて、中盤や前線へのパスもテクニカルで落ち着いている。

このまま、国際試合の経験を積み、世界との距離が詰められれば、2020年の東京五輪は非常に楽しみだ。

結局問題は、A代表なのだが・・・。

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10月 212013
 

カンヌ映画祭審査員賞・受賞作品「そして父になる」を観た。

赤ちゃんの取り違えって、昔は現実的にも結構起こったらしいが、6歳の息子に取り違えの事実が発覚し、そこから取り違えられた2つの家族での葛藤が物語の柱だ。

「そして親になる」ではなく「父になる」というタイトルの通り、主役は福山雅治演じるエリートサラリーマンの父親だ。

初の父親役の苦悩を、淡々と演じた福山雅治は、演技者として一皮むけた感があったが、同じ父親役のリリー・フランキーはそれ以上の演技だったし、尾野真千子より真木よう子の存在感が際立っていたように思う。

エリート夫婦の苦悩より田舎町の電気屋夫婦の方が、好意的に描かれていたせいだどうか・・・。

さて、映画としてはどうかというと、結末への道筋があまりに事を急ぎ過ぎて、せっかくの感情の盛り上がりが途切れてしまうことと、その結末は、賛否両論噴出しそうだ。

血の繋がりなのか、これまでの生活なのか、「父になる」過程を描くのなら、もっとのたうちまわりそうな気がする・・・。

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 Posted by at 11:20 AM