19%で始まった視聴率が、第3話で22%まで昇りつめていくことは、最近のドラマでは稀有なことだ。
きっと「半沢直樹」役の「堺雅人」は誰が観ても、痛快で感情移入できるからなのだろう。
池井戸潤の原作を読んではいるが、ドラマとしてのアレンジが素晴らしい。
堺雅人の脇に、及川光博、香川照之が決まった時点で、勝利はみえていたのかも・・・。
その上、歌舞伎界から片岡愛之助、ミュージカル界から石丸幹二の斬新なキャスティグと、敵役への配置という絶妙さには、恐れ入る。
ストーリーも、単なる勧善懲悪ものではなく、半沢の裏技的な腹芸も垣間見せるあたりは、もう非の打ちどころもない。
最終回まで、このテンションを保ち続けたなら、「家政婦のミタ」を凌ぐ、近年にない化け物ドラマになりそうだ。
P.S 「香川照之」は、役者としての稀有な存在を、歌舞伎界に置くのは、もったいないと痛感してしまう。