テレビ版の好評を受けて、映画「○○○○THE MOVIE」とした先駆けは、「踊る大捜査線」だろう。
その後、「花より男子」「相棒」「海猿」「HERO」・・・などが続々と作られていった。
しかし、残念ながら、テレビで面白かったものが映画になった途端つまらなくなるものが多い。
今、観ても、充分テレビ版は、面白い。まだ、ギラギラした青臭い青島刑事と、
いぶし銀の和久さん、上昇途上の室井監理官や可憐で勝気なすみれさん、
そのバランスのとれた空気感を15年後に持ち越すことは難しい。
みんな歳をとる、それは出演者だけでなく監督、脚本家、スタッフ、制作陣も。
「踊る~」の場合、テレビ版のティストが受け継がれたのは、最初の「THE MOVIE」までで、
PARTⅡ以降は、大仰な荒唐無稽なストーリーになってしまった。
15年前、お台場という新しい街の誕生と、そこに当時一番面白かったフジテレビが移転し、
そこに、「湾岸署」がスタートする一体感に、みんなワクワクさせられた。
まだ、観ていないので批評できないが、「THE FINAL」の世界には、
どんなに番宣を重ねても、いや重ねれば重ねるほど、
当時のワクワク感から遠ざかってしまうのは、仕方のないことかもしれない・・・。