ちょうど一カ月前・・・。「さっぱりわからんNPB」と題したブログを書いた。
内容は、WBCの出場について「同じ国内にあるNPBと選手会の意見が統一できないことの疑問と、スポンサー収入の分担金のことなど、選手会が騒ぐという不自然さについて、NPBが『野球ファンのため、考え直して』という発言が空々しく感じるということだった。」このブログに関して、野球界の近くにいる友人から、記述について大きな誤解があるという以下の指摘があった。
『日本のスポンサー権、ライセンシング(商品化)権を、運営会社WBCI(MLB機構、MLB選手会が中心)が、独占している件についての不公平感はNPBも日本選手会も同様に抱いています。それでも過去2度の大会に参加したのは、日本のファンの期待に応えるべき、野球の国際化に貢献すべき、という使命感からでした。
選手会の主張は、「本来、日本が持つべきスポンサー権、ライセンシング権を返してほしい」です。そうでなければ、「優勝して収益分配を多く取らなければ、赤字になる」。しかし、「赤字」を背負うのは選手会ではありません。NPB・12球団が背負うのです。選手たちには十分な参加費、報奨金が保証されています。
それにWBCIの運営、主張にも一理あります。野球はサッカーなどとは異なり、本当の意味で世界に広がっているとは言えません。日本のスポンサー料、グッズ収入などを野球新興国の飛行機代、宿泊費、保険料、練習施設……などに回している。野球の国際普及を目的とした「招待大会」なのです。MLBやMLB選手会は南アフリカや中米諸国に指導者や設備を送り、古くから継続的な支援を行ってきています。MLB(大リーグ機構)のポール・アーチー副会長は、「日本の主張のように、自国のスポンサー料を自国で独占する形にすれば、参加できる国は4カ国ぐらいだろう」と話しています。
ここに書かれているように、<スポンサー収入の分担金のことなど、普通はNPBがMLBに訴えることで、選手会が騒ぐというのも何だか不思議・・・?>というのはもっともです。ただし、<それなのに、NPBが「野球ファンのため、考え直して」という発言ほど空々しいことはない>とあるのは、ちょっと違います。空々しく言っているのではなく、真剣に野球人気、野球国際化、普及を考えたうえで主張しているのです。』
たしかに、プロ野球選手会のWBC辞退のニュース源は、ネットからの情報が主だったので、一方的に「NPB=悪、選手会=善」の構図に引っ張られた感想になってしまったことは否めない。
ここに、知らず知らずのうちに、一方向に誘導されてしまう、「ネット情報」の怖さと危うさがあるのかもしれない。
反省と自戒の意味を込めて、ここに記載します。