10月 272015
 

いつもの大宣伝合戦で賑わす「ギャラクシー街道」だが、映画への期待感がそれに伴わないのが淋しい。

このところ、不作が続くのは、なにも映画だけではなく、テレビでも三谷作品は、

「古畑任三郎」「王様のレストラン」などの名作を超える作品は生み出せていないのだが・・・。

映画について話すと、前半はめちゃくちゃ面白く描かれているのに、

話が進むにつれ、その勢いは急降下して最後は、ありきたりな結末へと向かう。

「有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」「素敵な金縛り」など、肝心のオチが感動のフィナーレに結びつかず、失速する。

手作り、低予算で進めた「ラヂオの時間」「みんなのいえ」にも及ばないのだ。

公開早々から、酷評が続く「ギャラクシー街道」は、果たしてお金を払ってでも観る価値はあるか?

三谷監督・脚本、キャスティングも毎回同じ顔ぶれとなると、結果は自ずから見えてくる・・・。

 Posted by at 3:26 PM
8月 112015
 

下っ腹にずしんと響く、いい映画だった。

亡き父が、予科練生だったこと、戦後70年の節目の年でもあることから、

1945年8月15日という日本の運命の一瞬に思いを馳せた。

原田監督の情熱と、役所広司、山崎努、本木雅弘をはじめとするキャストの魂の熱演。

阿南陸軍大臣、鈴木首相、昭和天皇という難しい役どころを、見事なまでに演じ切った。

混沌とした時代背景を、陰鬱に映し出すことなくエンターテイメントに浄化させた演出も素晴らしかった。

日本人として、現在を生きるものは観るべき作品だと痛感した。

こういう日本映画をヒットさせることによって、次回に作品へと繋げていく必要があると思うのだ…。

 

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 Posted by at 10:49 AM
1月 272014
 

封切り当時、「東京家族」を観た姉から、絶対お薦めの映画だと紹介されていながら、ついつい先延ばしにしてしまい、見損なってしまったのを残念に思っていた。昨夜、地上波初放映を観て、なるほど薦められた理由がわかった。

なぜなら、まるで、山田洋二監督がモチーフとしたのではないかと思うくらい、我が家の家族にそっくりな設定だったからだ・・・。

作品は、山田洋二監督らしい極々身近にある家族の風景を淡々と描いた良作で、田舎に暮らす年老いた夫婦が、上京し東京で生活する子どもたちの家を泊まり歩くお話。

長男は医者、長女は美容師、そして問題多き次男は、その日暮らしで舞台美術の仕事をしている設定で、老夫婦と子どもたちを縦軸に、一番世話のかかる次男を「妻夫木聡」と付き合っている彼女「蒼井優」との関係を横軸に、描き出す世界は、まさに小津作品「東京物語」への山田監督のオマージュなのでしょう。

私も東京に出てきてから、就職もせずバンドなどという、ふらふらしていた時期、親父との関係は最悪だったし、就職してからも仲を取り持っていたのは、いつも母だった。

映画の中で、最後に「橋爪功」演じる頑固な父親が、蒼井優に対して「今まで、アイツは女々しくて頼りない息子だと決めつけていました。それが、アンタとの仲睦まじい姿を見て、そうか、アイツは母親似の優しい子で、その優しさが何よりアレの値打ちなんだと気づかされました。」と優しく語りかける。

このセリフは、亡き父が私に語りかけてくれているのではないかと思ったくらいで、号泣ものだった。

もちろん、親父が、私のことをどう思っていたかは聞かされたことはなかったが、「アイツは、いい嫁をもらった。」と思って亡くなったことは、きっと間違いない・・・。

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12月 202013
 

1995年の公開というから、もう18年の前になるんだ~。

岩井俊二監督の名作「Love Letter」を久しぶりに観たが、まったく古臭さを感じさせることない瑞々しい作品だった。

主演でかつ、二役を演じる「中山美穂」の旬な女優しかだせない隙のない美しさが素晴らしい。

あんなに輝いていた、「中山美穂」にはもう会えない。

北海道・小樽の街並みの映像は、新鮮で美しい。

岩井監督も当時、若手の旗手のように注目されつつ、今に至るまで「Love Letter」を超える作品を生み出せない。

どうしてるんだろう・・・岩井俊二。

95年、当時絶頂に向かいつつあった二人と、映画に取り組みはじめたばかりの「フジテレビ」。

幸せな結びつきが、素晴らしい作品を残したということか・・・。

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11月 082013
 

三谷幸喜監督の最新作「清須会議」は、自身初の時代劇作品となる。

歴史ファンとして、織田信長の後継者を選びが合戦ではなく会議があったとは、非常に興味深い。

映画を演劇的に捉える三谷監督独自の演出方法は、自らも出演する絶大なるプロモーションと相まって、毎回50億円規模のヒットは約束される。

ただ、その演劇的手法のせいか、そのスケール観のせいか「海猿」や「踊る大捜査線」のような大ヒットまでは、なかなか手が届かない。

かといって、北野武や宮崎駿のように監督的な評価が高いという話も聞かないし、海外での評価もあまり聞かれない。

個人的には、「ラヂオの時間」は冒険的で画期的な作品だと思うし、「ラッシュアワー」の前半部分は、こんなに声を出して笑ったことがないというほど、面白かった。

「清須会議」では、宣伝での三谷さんの顔ばかりが焼きつくことなく、映画作品としての正当な評価が楽しみだ・・・。

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 Posted by at 11:00 AM