9月 022013
 

先日、東京・上野にある東京文化会館で開催された川井郁子さんのコンサート「音会」に伺った。

川井郁子さんは、日本のクラシック界において、誠に稀有な存在である。

クラシックアーティストでありながら、作曲家でもあり、昨年「北のカナリア」での主題歌は、アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した。

コンサートでは、決して譜面台を立てず、暗譜により、演奏する。その弾きぶりは、音楽を奏でながら、まるでダンスのようでもある。

最近タンゴを習い始めた話をしていたが、演奏中はまるで何かを演じている女優であるかのようだ。

あまりヴァイオリンのテクニックについて語られることの少ない川井さんではあるが、そのテクニックも素晴らしい。

それにもまして、その卓越した表現力に、驚かされてしまうのである・・・。

 Posted by at 6:02 PM
10月 102012
 

仕事柄、さまざまな演奏会に顔を出すのだが、あまりに日常的になってしまいがちで、

その時々で、心を震わせることが少なくなってくる。

また、期待度が高いほど、落胆が大きかったりもするのだが、

日本では、まだまだ無名のアーティストの素晴らしい演奏に立ち会うと、その衝撃も大きい。

昨夜のグルジア人ピアニストの「ニーノ・グヴェタッゼ」のリサイタルは、本当に素晴らしかった。

とくに、Ⅱ部の「展覧会の絵」の繊細さ大胆さのバランスが、とても心地よかったし、

今後、もっと活躍するであろうピアニストだと思った。

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10月 252011
 

オペラ歌手というと、とかくその歌声について語られることが多いが、

総合芸術でもあるオペラには、役者として演じるという部分を忘れがちである。

昨日のHAKUJU HALLでのソプラノ歌手「中嶋彰子」のリサイタルを聴きながら、

ふとオペラの演技力について考えてみた。

中嶋さんの圧倒する声量や歌唱力も素晴らしいが、

リサイタルでありながら、その愛憎や狂気を演じながら歌いきったことに感動した。

「日本人離れしてるな~。」と変な感心をしてしまった次第です。

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9月 302011
 

昨夜、幸田浩子さんと林美智子さんのデュオ・リサイタルを拝見した。

女性オペラ歌手というと、迫力ある体型のオバサマが歌いあげるイメージだが、

ベタな言い方をすれば、美貌のオペラ歌手とでも言おうか。

それでいて、実力があり、まさに今が旬を思わせる声量と表現力が備わっていて、

聴いているものを心地よく、オペラの世界にいざなってくれる。

幸田さんも林さんも何度かソロでは拝見したのだが、

ソプラノとメゾソプラノということもあり、デュオとなるとお互いの個性の違いが

はっきりしてきて、面白かった。

彼女たちが歌手として、もっともっとメディアに注目されていい存在だと思う。

図1

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4月 272011
 

選挙活動で半ば休止中だった仕事も再開。

昨日は、Hakuju Hallで開催された「東日本大震災のチャリティコンサート」に出かけた。

米良美一さんや林美智子さんなど、主旨に賛同したクラシックのアーティストが集まり、

入場料は無料で、終演後に募金を募る形式だった。

途中、女優・鈴木保奈美さんの朗読などを挟み、オープニングの「弦楽のためのアダージョ」をはじめ

約3時は間に亘る思いのこもった演奏は、チャリティコンサートにふさわしい内容だった。

ただ、どうしようもないこととはいえ、本来なら一番音楽で癒されなきゃいけない被災地で暮らす人々でなく、

東京で安穏と暮らす私たちが癒されてしまう矛盾をどうしても感じずにはいられなかった・・・。

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