(2007年09月10日10:52)
友が逝った。 43歳、乳ガンだった。 強い人だった。優しい人だった。
なのに、 オレにはいつも説教だった。
しっかりしろって、 真面目にいきろって。 でも、笑ってた。
生涯すべてを障害児の教育に捧げた人生だった。
修士論文の途中だった。 最期の2か月だけ、君は教壇に立った。
延命措置を断り、酸素ボンベを背負って。
君の最愛の子どもたちのそばで 逝くことを決めた。
24歳の夏。 一度だけ、オレの友達と3人で海に行った。
その日誘ったのに、泊まりだったのに。 水着になっても 日焼けがイヤだからと パラソルのそばを離れなかった。
部屋がとれなくて、 3人で川の字になって寝た。
手を伸ばせば君がいた。 寝付けなかった。
もう、しかってくれないのですか?
がんばれって、 いきろって。
ひとはいきているんじゃない。 いかされてるんだ。
いかされているから、 いかされている意味を考えなきゃいけないんだ。